社会福祉法人 相愛福祉会 特別養護老人ホーム 蔵の町・川越

川越スチューデンツの地元企業訪問20

社会福祉法人 相愛福祉会 特別養護老人ホーム 蔵の町・川越

高齢者の方へ真心のこもったサービスを提供

特別養護老人ホーム、通所介護など4つのサービス

企業内容:
川越市末広町1-2-1
従業員89名
企業情報:詳細を見る

<事業内容>

施設長 黒川達也さん
施設長 黒川達也さん

同施設は、相愛福祉会が平成10年に川越市東部に特別養護老人ホーム「すみれの里・川越」を開設して以来、平成16年ふじみ野市の「あやめの里」に続く、三番目の特別養護老人ホームである。現在入居者は90名ほど。高齢者介護としてショートステイ、デイサービス、居宅介護支援サービスも提供している。

「デイサービスに通っていた利用者が、さらに高齢になって在宅生活が難しくなり施設に入りたいというときに、そのままここに入所できれば、行き慣れた安心感があります。また個人情報の伝達もスムーズにできます」と施設長の黒川達也さんは、デイサービスから入所まで「すべてのサービスがここ1か所にある」ことのメリットを話す。

6階建ての施設の2階以上の各フロアに入所者が20名ずつ暮らしていて、各フロアを8名ほどのスタッフで介護する体制だ。入所、デイサービスなど利用の仕方によって求められるサポートは多少違うが、「できることはやってもらい、できないところはスタッフがサポートする」のが基本。スタッフは手を出し過ぎても出さな過ぎてもダメで、つねに気を配りながら、利用者一人一人に適したサポートを提供している。

1階の広いメインフロアでは、演奏会やお誕生日会など、スタッフが主催したさまざまなイベントが行われ、それを楽しみに集まる利用者も多いという。一角ではマージャンを楽しむ利用者も。フロアいっぱいに利用者とスタッフの笑顔があふれている。

<職場の特徴・求める人材>

「人が相手の仕事ですから、なによりも明るく元気で、お年寄りを大事にできる方がいいですね」と黒川さん。専門学校や大学で社会福祉士や介護福祉士の資格を取得したスタッフもいるが、同施設は勉強会や外部研修会が充実しているので、入職後それらを利用して勉強し、資格を取得する人も多い。現在、介護員の男女比率は4:6で、男性も女性も必要な職場である。新入職員は、半年から1年間は指導担当者がつき、実務から社会人教育などの指導を受ける。

  • 業務の様子
    業務の様子
  • レクリエーションの様子
    レクリエーションの様子

<若手社員コメント>
介護士
吉松葵さん
2018年入社 普通科高校卒

幼少から祖母に育てられ、今も一緒に住んでいて「いつかはおばあちゃんの介護をしよう」と考えていたことと、中学生のときの社会体験で介護の仕事をやってみて、「お年寄りを支えてあげたい」という気持ちが強くなったことが、この仕事を選んだ理由です。
入所者様の介護では、一人一人にあったサービスを提供することの難しさを実感しています。何ができて何ができないかとか、持病など覚えることがたくさんあって、それを頭に入れたうえで、目の前の入所者様の求めていることを察して対応していく仕事は、大変だけどやりがいがあります。また、自分が企画したイベントで「楽しかった」と笑顔で言ってくれたりすると、本当にうれしくなりますね。「かわいいね」と、頭をなでられることもあるんですよ(笑)。

お話しを聞きました

  • 話し手
    施設長 黒川達也さん
    介護士 吉松葵さん
    聞き手
    東京国際大学国際関係学部3年 佐藤未久さん
    東京国際大学国際関係学部3年 横田亜美さん
  • お話しを聞きました
Q:吉松さんに伺います。入所者の孫くらいの年齢なので、若く見られて嫌な思いをしたことはないですか?
自分は「おばあちゃん子」のせいか、見た目より中身はそんなに若くないんですよ(笑)。嫌な思いというのはないです。昔の芸能人や演歌、流行も結構知っているので、入所者様の話す内容が「わからない!」ということもあまりなくて。でも、そういえば先日入所者様が言った「ひゃっこい」がわからなくて、「冷たい」という意味だと教えていただき勉強になりました。
Q:「介護の仕事は大変だ」というイメージがありますが、どんなときに大変さを感じますか? またどんなときに「やっててよかった」と思いますか?
例えば認知症の入所者様が、なにか思い通りにならないときに乱暴な言葉や罵声をスタッフに浴びせることも時にはあります。そんなとき、スタッフが認知症についての知識や理解が不十分だと、必要以上にショックを受けてしまうこともあります。「人対人」の仕事なので、そんなときは大変だなと感じます。
スタッフはいつも誠意をもって対応しています。利用者様がイベントを楽しんでいる姿を見たときや、帰り際に「ありがとう。また来るね」と言われたときは心が温かくなります。そんなときはやりがいを感じますね。
  • インタビューを終えて

    一人暮らしのお年寄りが、ここへ来て仲間やスタッフに会うことでつながりを感じて生活することの大切さを感じました。高齢者と向き合うこの仕事は体力面でもメンタル面でも大変だと思いますが、それでもお2人から笑顔でやりがいを感じながらお仕事されている話を聞いて、正直「うらやましい」と思いました。(佐藤)

    思い描いていた高齢者施設のイメージと全く違いました。イベントもたくさんあって、利用者様が楽しそうにしていることや、スタッフの方も笑顔を絶やさないで接しているのが印象的でした。吉松さんのように若い方が「この仕事がやりたい」と思ってやっているのは、素敵だなと思いますね。(横田)

企業情報

社名社会福祉法人 相愛福祉会 特別養護老人ホーム 蔵の町・ 川越
社名(フリガナ)クラノマチカワゴエ
設立年2006年
代表者氏名施設長 黒川達也
所在地川越市末広町1-2-1
グループ会社医療法人恵雄会、社会福祉法人明雄福祉会
業種介護事業
正社員数89名(2018年4月現在)
主な事業内容高齢者介護(入所者介護、短期入所生活介護、通所介護、居宅介護支援)
電話049-227-0031(代)
FAX049-227-0032
企業サイトURLhttp://kawatsuru-g.jp/kura/index.html
※本データは公開時点のものです

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