<事業内容>
同社の前身である「東京シリコーン株式会社」が、日本で初めてフッ素樹脂コーティングを行ったのが1957年。 以来、日本のフッ素樹脂コーティングのパイオニアとして業界をリードしてきた。フッ素樹脂の難付着性、耐熱性、すべり性、耐薬品性、電気特性など、優れた特性を生かしたコーティング加工の研究開発、受託加工を行っている。
フッ素樹脂コーティングといえば、身近な例として鍋やフライパンなどの表面加工を思い浮かべるが、同社の守備範囲はじつに広い。取引先は4000社にものぼり、業務用炊飯器やパン焼き型といった食品加工機械分野はもちろん、自動車部品や半導体・液晶ガラス基板、OA機器、免振装置部品、さらには人工衛星の部品といった宇宙産業分野まで、さまざまな分野で同社の技術が生きている。2013年には、規格品「アドロン(Ⅼ-Rシリーズ)」が川越ものづくりブランド「KOEDO E-PRO」の認定第1号に選ばれた。
「お客様のご要望は多種多様ですが、私たちは決して“知らない、わからない、できない”とは言いません。これまでに培った技術力で、“日本で初めて”から“世界で一番”を目指します」と代表取締役社長の諏訪部充弘さんは胸をはる。今後は、医療機械分野への技術開発にも注力していくと意欲的だ。