<事業内容>
2023年に創業80周年を迎えた池田硝子工業所は、板ガラスの総合メーカーとして発展してきた。加工ガラスは、その用途によって産業用ガラス、自動車用ガラス、建築用ガラスに分類されるが、ここ川越工場は産業用ガラスの生産に特化している。産業用ガラスとは、自動車用ガラス、建築用ガラス以外のすべての加工ガラスを指す。
私たちの身の回りに産業用ガラスが使われているところは多い。冷蔵庫のドアや洗濯機の天板、食器棚など家の中のものから、街路灯、トンネル灯、駅のホームのガラスドアやデジタル表示版、コンビニエンスストアの保温・保存するショーケースや冷蔵ケースなど、非常に多岐にわたる。
「ガラスは樹脂などに比べて高級感があり、燃えない、紫外線劣化が少ないなどといったメリットがある反面、割れる、重いといった特徴も持っています。これらの特徴を活かして、クライアントの希望はもちろん、社会のニーズを確実にキャッチアップし、高品質で安心・安全な加工ガラス製品を作っています」と工場長の本山一浩さんは話す。
社員の成長をサポートする体制も整っている。電気工事士や電検三種、フォークリフト免許など各階層、各職種で必要とされる資格取得のための通信講座をクリアしたら補助金を支給する制度があり、多くの社員が自己啓発ツールとして利用している。