株式会社池田硝子工業所 川越工場
川越工場

川越スチューデンツの地元企業訪問29

株式会社池田硝子工業所 川越工場

板ガラスの流通、二次加工分野で業界に基盤を確立

産業用加工ガラスの開発・製造から販売・施工まで

企業内容:
川越市芳野台1-103―41
資本金  5,000万円 従業員 75名
企業情報:詳細を見る

<事業内容>
 

 2023年に創業80周年を迎えた池田硝子工業所は、板ガラスの総合メーカーとして発展してきた。加工ガラスは、その用途によって産業用ガラス、自動車用ガラス、建築用ガラスに分類されるが、ここ川越工場は産業用ガラスの生産に特化している。産業用ガラスとは、自動車用ガラス、建築用ガラス以外のすべての加工ガラスを指す。

 私たちの身の回りに産業用ガラスが使われているところは多い。冷蔵庫のドアや洗濯機の天板、食器棚など家の中のものから、街路灯、トンネル灯、駅のホームのガラスドアやデジタル表示版、コンビニエンスストアの保温・保存するショーケースや冷蔵ケースなど、非常に多岐にわたる。
 「ガラスは樹脂などに比べて高級感があり、燃えない、紫外線劣化が少ないなどといったメリットがある反面、割れる、重いといった特徴も持っています。これらの特徴を活かして、クライアントの希望はもちろん、社会のニーズを確実にキャッチアップし、高品質で安心・安全な加工ガラス製品を作っています」と工場長の本山一浩さんは話す。

 社員の成長をサポートする体制も整っている。電気工事士や電検三種、フォークリフト免許など各階層、各職種で必要とされる資格取得のための通信講座をクリアしたら補助金を支給する制度があり、多くの社員が自己啓発ツールとして利用している。

  • 自社開発した水平強化炉
    自社開発した水平強化炉

    <職場の特徴・求める人材>

     入社1年目は新人社員1人にベテラン社員1名がついて指導する体制になっていて、安心して仕事を習得することができる。
     工場内では各社員が自分の担当部署で業務をしているので、社員同士の会話はさほど多くはないが、社員同士のコミュニケーションがとりやすい環境は整っている。また、社員旅行などイベントも充実している。

     求める人材像については、「技術系の部署は理系出身が多いが、理系文系問わずチームワークを大事に、チャレンジ精神を持って仕事ができる人がいいですね」と本山さん。同社の行動指針である「挑戦・成長・利他の心」を理解し行動できる人材が求められる。

    • 川越工場 工場長 本山一浩氏
      川越工場 工場長 本山一浩氏

    <若手社員コメント>

    齋藤葵さん   生産課保全係
    入社5年目   大学・機械サイエンス学科卒

     現在は工場内の機械の保守・保全に関わる業務を担当しています。製品の完成までにはさまざまな工程があり、たくさんの機械を稼働していて、それらの機械が滞りなく運転できるように不具合の調整をするのがおもな仕事です。
     入社1年目で電気工事士第二種の資格を取ったことで、工場内の照明設備を取り替えるなど、それまでできなかったことができるようになって、ますます仕事が楽しくなりました。現場の人が「ここの照明、替えたね」と気づいてくれたときなどは、嬉しい気持ちになりますね。


    成田翔哉さん   生産課保全係
    入社5年目    大学・工学部機械工学科卒

     新設備の選定や設置に関する業務、保全係として電気の受電・送電の管理などを行っています。工場内の機械を動かしているのは電気。これがストップすると製品が壊れたり、機械が故障したりしますので、何があっても「電気を止めない」ことが重要。責任を感じますね。
     当社は「大型水平強化炉」という自社開発した設備があり、メンテナンスも自社で行っています。そんな開発力やチャレンジ精神に惹かれて入社しました。これからは機械だけでなく、電気や塗装、プログラミングなどももっと勉強して、メカニカルエンジニアのプロとして成長していきたいです。

    お話を聞きました

    • 話し手 
      工場長 本山一浩さん
      生産課保全係 齋藤葵さん
      生産課保全係 成田翔哉さん   

      聞き手
      東京国際大学 国際関係学部1年 山下真弘さん
    • お話を聞きました
    Q:入社1年目の「1対1の指導体制」はどのような感じでしたか?
     仕事でわからないことがあるとすぐに教えてもらえるので心強かったですし、効率的に学べたと思います。必要な時だけ仕事内容を教えてもらうというよりは、日常的に話をしていたので、ときには趣味の話などで会話も弾みました。(齋藤さん)

     私は少し人見知りのところがあるのですが、先輩がいろいろな部署を連れ回してくれたので、いろんな部署の人や業務内容を知ることができたので、とてもよかったと感じています。(成田さん)
    Q:業務のなかで、外国語を使うことはありますか?
     当社の製品は海外から取り寄せた「素板」を加工して作っています。また、工場内設備は今後、海外製が増えてくると思います。海外の会社とのやり取りも増えていくでしょう。外国語が必要とされる場面も増えていくと思います。(本山さん)
    • インタビューを終えて

       社員同士の仲が良く、穏やかな雰囲気に包まれた会社だなと思いました。訪問したのがとても暑い日で、工場内の室温もかなり高かったのですが、皆さんがガラスの加工に「熱い」気持ちをもって活き活きと仕事をされていたのが印象的です。とても働き甲斐を感じやすい会社だと思いました。

    企業情報

    社名株式会社 池田硝子工業所 川越工場
    社名(フリガナ)イケダガラスコウギョウショ カワゴエコウジョウ
    設立年1981年
    資本金5000万円
    代表者氏名池田友和(代表取締役社長)
    所在地埼玉県川越市芳野台1-103-41
    業種製造業
    正社員数75名 (男性58名、女性17名)
    主な事業内容産業用加工ガラスの開発・製造
    電話048-225-3580
    FAX048-225-3584
    mailyamaguchi☆ikedaglass.co.jp
    (※上記の「☆」記号を半角「@」記号に置き換えてご利用ください)
    ※本データは公開時点のものです

    その他の特集を見るSee other Special Leaf