<事業内容>
マンションや学校、病院、高齢者施設、ショッピングセンターなどの建造物の躯体(構造を担う柱や梁)が出来上がったあとの現場に入り、壁や床、天井などの建物の内部を仕上げる内装工事を専門に行っている。壁や天井となる場所に軽量鉄骨で軸組みをつくり、その上からボードを貼り、壁紙や床材などで仕上げる、単純な組立て作業ではなく専門的な技術を必要とする仕事だ。同社は、1974年の創立以来、市内、県内および近郊の多くの建造物の内装工事に携わり実績を重ねている。
建物の利用者の目に見える部分をつくる工事なので、美しい完成度が求められるのと同時に、しっかりした強さの壁や床をつくるため建築基準法に則って作業を行う必要がある。
そのために、技術や知識の習得の証明として「鋼製下地工事」「ボード仕上げ工事」など、工事の種類ごとに認定された国家資格の「内装仕上げ施工技能士」がある。同社にはこの資格に合格した一級技能士が多く在籍しており、技術の確かさと仕上がり品質の高さで、業界内で厚い信頼を得ている。
高い品質を維持する技術取得を目的とした研修や、技術者の育成と安全意識向上のための講習にも力を入れている。2020年には市内鯨井に研修センターを開設し、同社の社員はもちろん、グループの社員でも研修を受けることができるような体制づくりをしている。
「内装仕上げ施工の資格には1級の上にさらに‶基幹技能者〟‶建設マスター〟という上級資格がありますが、当社はこれらの資格保持者が多いのも特徴です。このような社員が講師となり、研修で若い人材を育てていく環境が整っています」と代表取締役社長の石田信長さんは胸を張る。