<事業内容>
運送業からトータル物流サービスを提供する総合物流会社へ
まだ自動車が珍しかった1943年、川越市で創業した武蔵貨物自動車は、現在では東日本を中心に31カ所の営業所を展開し、731台の車両を運用する物流会社に成長した。
規模拡大の要因は、関東だけでなく東北地方一帯に物流拠点を整備したことや、コンビニエンスストアや書店、学校などに向けた出版物流を手がけたことが大きかった。特に出版物流は、ネットで本を読むことができるようになって「運ぶものや運び方も変化した」(菅原芳郎課長)ことに対応し、DVDや雑貨、雑誌などを詰め合わせて配送できるシステムを採り入れたことで扱いが伸びたという。
現在、力を入れて取り組んでいるのが、物流と保管を一体化した流通加工サービスだ。川越をはじめとする埼玉県内と東北地方の合計10カ所に保管・在庫管理・発送を一貫して管理できる最新設備を整えた倉庫を設置。各地方向けの荷物を倉庫で詰め合わせて発送できるようになったことでコスト削減が可能になった。多様化、高度化、複雑化する流通のニーズに的確に対応することができる総合物流会社の姿を見ることができる。