機能性フィルム加工業界の
あらゆる悩みに応える研究開発型企業
粘着テープを作るにはテープに粘着液をコートする必要がある。根岸制作所は様々な用途の機能性フィルムを製造するための機器を開発し製造・販売している。そして同社が開発したが画期的な機器が「防塵・クリーンルーム対応可能遠赤外線乾燥機、遠赤外線アニール機」だ。機能性フィルムの製造ラインでは、熱を利用して素材になんらかの物資=機能を付与した後に、フィルムを乾燥させる工程が必要になる。従来この乾燥には電熱による温風が利用されていたが、同社は遠赤外線セラミックヒーターを実用化させた。防爆環境では取り扱いが難しいと言われていたが、同社の製品は国の暴爆検定をいち早くクリアした。さらに他社には真似できないことープラスマイナス2℃以内で最高650℃まで温度を上げることができる。これにより「熱の浸透にムラがなくなり、今までにはない大きなアニール(焼き鈍す)効果が得られるようになった」(根岸俊次社長)。結果として、製造工程の飛躍的なスピードアップと品質の安定を実現するこができた。この議技術は紙、不織布、建材などの製造にも使用することができる。根岸制作所は規模は小さくとも、研究開発力で機能性フィルム加工業界を牽引する。