「これがあって助かった」の声が殺到する
半自動式ボトルラベラー
「こんなものがあるなんて知らなかった」「これがあって助かった」。全国の顧客からそんな喜びの声が殺到している製品が、ショットが製造・販売する「卓上型ラベラー」だ。
ラベラーとはお酒のボトルや食料品の容器などにラベルを貼り付ける装置。主な顧客は食品関係のメーカーで、通常500万~1000万円はするオーダー品だ。ところが同社の卓上型ラベラーは既製品。手動式が約30万円、電気で稼働する半自動式“SHOT-ML”シリーズが約50万円とかなり低価格だ。購入しているのは小ロットの産直ジャムを販売するメーカーから、化粧品のアイライナーに小さなラベルを貼る大手化粧品メーカーまでさまざま。共通するのはビジネスが小規模、作業が細かいなどの理由で、これまでは手作業でラベル貼りしていた事業者ということだ。
「この価格でラベラーを販売する企業は他になく、これまで躊躇していたお客様もすぐに減価償却できる」(代表取締役・奥野真太郎さん)のが人気の秘密だ。また、同社のラベラーは確かに廉価だが、モーターやセンサーなどに国産の一流部品を使用するなど「品質に一切妥協はない」(奥野さん)。10年前に起業したばかりの新興企業だが、そのアイデア力で業界を席巻する。