虎屋商事株式会社

川越スチューデンツの地元企業訪問13

虎屋商事株式会社

卸売りから小売りまで。菓子流通業のトップリーダー

お菓子の卸売、小売、出張販売、お菓子メーカーとの商品共同開発など

企業内容:
川越市問屋町5-10
資本金2000万円 従業員120名
企業情報:詳細を見る

<事業内容>

代表取締役 高柳元一さん
代表取締役 高柳元一さん

お菓子の卸売業として、全国のお菓子メーカー約400社から仕入れを行い、お客様(小売店や専門店など)のニーズにあった商品の提案、販売を行っている。大手メーカーの人気商品から、地域メーカーのこだわりの名品まで、扱っているお菓子は1万点以上。メーカーと共同で開発した、同社プライベートブランドの商品も60種類を超える。その豊富なラインナップが特徴だ。

昨今の厳しい卸売業界のなかで、創業以来70年近く、順調に売り上げを伸ばしてきた同社。その秘訣は、「手売り」と呼ばれる、ユニークな営業スタイルにある。
「担当社員がお客様の店に足を運び、実際にお菓子を一品一品試食してもらうことで、お客様が満足する商品を提案できる」と、代表取締役の高柳元一さんは「手売り」のメリットを強調する。メールのやりとりだけで済ませない、顔が見える営業スタイルだからこそ、担当者は責任と自信をもってお客様の要望に合う商品を提案でき、大きな信頼関係が築くことができるのだ。

2003年から始めた小売店「王様のお菓子ランド」も、首都圏を中心に現在13店舗で展開中だ。どの店舗も新卒入社して間もない20~30代の若い店長が、店の運営のすべてを任されている。

<職場の特徴・求める人材>

扱っている商品の味を知らないとお客様に自信をもって商品をすすめることはできないという理由から、営業会議はお菓子を食べながら行うという。営業スタッフの熱意のあふれる意見や提案が活発に飛び交う場になっている。
店長やスタッフなどの店舗勤務はシフト制。固定休ではないが、シフトに従って確実に休める。
新卒採用では「大学の学部は関係なく、何事にも一途で、自分が成長するイメージを持っている人を求めます」と高柳さん。もちろん「お菓子が好き」「お菓子を売ることに興味がある」ことは大前提だ。

<若手社員コメント>

「王様のお菓子ランド」古河店店長
芳賀明菜さん
2015年新卒入社 大学は政経学部

入社して1カ月間の研修後、すぐにお店を任されたので、最初は「私にできるのだろうか」と不安で、何をすべきなのかわからない状態でした。教わったことを着実にこなすだけで精いっぱいの毎日でしたが、次第にお客様の動線を考えて売り場構成を決め、思わず手が出るような商品ラインナップを考えるなど、お客様の視点に立っている自分に気づきました。当店は郊外にあり、お客様も高齢者が多く、おせんべいや地元メーカーのお菓子が売れるのが特徴です。今は、そんな特徴を活かしながら、新しい売り場提案ができないか模索中です。

  • 平成15年から小売り店「王様のお菓子ランド」を展開
    平成15年から小売り店「王様のお菓子ランド」を展開

若手社員に聞きました

  • 話し手:
    「王様のお菓子ランド」店長会議に出席の若手社員の皆さん
    聞き手:
    東京国際大学国際関係学部3年 中島瑠花さん
    東京国際大学言語コミュニケーション学部3年 土井美里さん
  • 若手社員に聞きました
Q:この会社を選んだ理由を教えてください。
大学1年のとき、「王様のお菓子ランド」でアルバイトをしていたのですが、店の客層や季節のイベントなどを考えながら売り場を作っていくという仕事に興味をもち、入社しました。アルバイト時代は与えられた仕事をやればよかったけれど、今は店長として、自分ですべて考えて作り上げていかなくてはいけません。大変だけどその分やりがいはありますね。
(戸塚店店長 エリアマネージャー  瀬山恵太さん 2010年入社)

もともとお菓子メーカーの研究職を希望していました。就活を進めるうちに1社の商品を追求するより、400以上の取引メーカーを相手にすることや、お菓子を使った店作りに興味をもちました。ただ、当社と同時に教育関連会社の内定をもらっていて、当初はそちらに就職をしたのです。ところが、しばらくしてその会社の仕事に違和感をもち、情熱をもって仕事を続けることができないと感じ退社。もう一度当社を受け直して、入社しました。
(板橋店店長 山田広大さん 2016年入社)
Q:入社して、どんなところに自分の成長を感じますか?
店長という立場上、店舗スタッフの管理も任されているので、リーダーシップをとってスタッフをまとめていかなくてはいけません。私はもともとリーダーシップをグイグイ発揮するタイプではなかったのですが、どうやって店舗をまとめていけばいいのかを考えなくてはいけません。そして、そのために自分は何をすべきか。そう考えたとき、以前よりも自分の行動を「客観的に」見られるようになったと思います。
(聖蹟桜ヶ丘店店長 有馬和也さん 2011年入社)
Q:店長の仕事で辛いこと、楽しいことはどんなことですか?
「店舗には私の入社前から働いているパートさんもいます。私よりずっと年上ですし、店のこともよく知っているので、いろいろ教えていただくこともあります。辛いというわけではありませんが、そのような関係のなかで学ぶことはたくさんありますね。
また、つねに自分なりに「こうしたらお客様に喜ばれるだろう」という売り場を作っていますが、私の思い入れの強いコーナーに、お客様が足をとめて商品を手に取っているところを見ると、思わずガッツポーズをしたくなります。
(戸塚店長 瀬山恵太さん 2010年入社) 
  • インタビューを終えて

    大学の学部や専攻に関係なく、新卒採用していることが意外でした。店長会議に出席されている社員の皆さんの出身学部が文学部、法学部、経済学部、理学部、国際関係部……と多彩ですごくいいなと思いました。(中島さん)

    お菓子の卸売業については馴染みがなかったのですが、おもしろい仕事だと思いました。また、社長が社員をよく知っていて、社員と距離が近いと感じます。アットホームで雰囲気のいい会社だと思いました。(土井さん)

企業情報

社名虎屋商事株式会社
社名(フリガナ)トラヤショウジ
設立年1953年(創業は1950年)
資本金 2000万円
代表者氏名代表取締役 高柳元一
所在地〒350-0856 川越市問屋町5-10
支店・営業所等第1配送センター、第2配送センター、第3配送センター
グループ会社味だより本舗、小江戸鐘つき堂本舗
業種菓子・食品・飲料等の卸売業
正社員数計 120名
主な事業内容お菓子、食品等の卸売。アンテナショップの運営。オリジナル商品企画開発・お菓子売り場への企画・コンサルティング。
電話049-224-1300
FAX049-224-5008
mail
企業サイトURLhttp://toraya-shouji.co.jp/index.html
※本データは公開時点のものです

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